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ARCHIVES : October 2010
/Oct 6, 2010
けいおん的ネオコンサバティズム/Angel Beats!的ネオリベラリズム
Angel Beats!に関するツイートのまとめです。
先日本当の最終回を向かえ、映画化も発表されて世間ではいまだ、
けいおん旋風が続いている。
そんな中、何故か、Angel Beats!が個人的に刺さってしまった。
AB!は所謂、「泣きゲー」(感動して泣けるストーリーのゲーム)の
シナリオライターとしてその名を馳せた、麻枝准氏が初めて自ら手がけたTVアニメ。
麻枝氏はAB!で、原作・脚本だけでなく、音楽も担当している。
※ちなみにAB!の劇中バンドのガルデモ(Girls dead monster)の
アルバムのセールスは初動で5万枚超え。OPシングルは8万枚超え。
アルバム、シングル累計では20万枚超え。
けいおんの OP、EDがオリコン1位2位を独占したとき、AB!のOPは確か5位だった。
さて、「けいおん」と「AngelBeats!」は、“同じ2010年 春スタート”、
“学園物”、“劇中に女の子バンドが登場する”、などと共通した要素が非常に多い。
どちらも、「泣きたいくらい青春!」を描いているわけだが、
にも関わらず、この2つの作品は、対照的なテーゼを提示していると思う。
けいおんは、登場人物全員が性善説の申し子で、それはあたかもディズニーランドの
中からは外部の建物は一切見えなくさせていることと同じ思想であり、
その空間にひたすら耽溺することを可能にしている「ディズニーランド的ネオコン」だと
オードリーシューズ/メカネロの林君は評しているわけだが、
けいおんが「ネオコン」ならAB!は「ネオリベ」的アニメだと僕は思う。
けいおんの主人公達は何の疑問も抱かずに清く正しくユルい日常を謳歌している。
片やAB!では、真面目に学生生活を送ると「消えて」しまう世界で、
主人公達は存在をかけて「体制」に抗い、日常を続ける為に戦っている。
そして、けいおんにおける卒業は、その是非はともかく、実は本質的には 離別じゃないとか
散々言われているわけだが(4人とも同じ大学 に行くし、梓も1年遅れで行くだろう)、
AB!は、どんどん仲間と別れて一人ずつ「消えて」いく物語になっているのだ。
ゼロ年代を終え、向かえた10年代初めの2つの話題作が、似たような設定を持ちつつも、
こうも対照的な方向性を示すとは、なんとも示唆的で、
何か重要な意味があることのように感じるのは、果たして僕の考え過ぎなのだろうか?
“ーゼロ年代の総決算。真面目に授業なんか受けたら「消えてしまう」世界ー”
最初に断っておくとAB!は、凉宮ハルヒの憂鬱や、けいおんの様に
普段アニメを見ない人にもお勧めしたいような作品ではない。
何故ならAB!はかなり露骨にMAD的・2次創作的な感性で作られており、
ゼロ年代のアニメのリテラシーがある程度はないと、正直ついて行けないと思うからだ。
AB!の舞台は、死後の世界の学校。登場人物達は全員死んでいる。
そして、その世界では、真面目に模範的な高校生活を送った者は「消えて」しまう。
ヒロインのゆり達は、「死んだ世界戦線(SSS)」を結成し、自らの存在をかけて神に抗い、
そして彼らを更正させようとする生徒会長の「天使」と日夜激戦を繰り広げている。
なんだけど、その、神に“抗う”方法とは、授業や部活をサボったり、
テストでふざけた答えを書いたり、学食や体育館で無許可でライブを行なったり、
要するにぐーたらな学生生活をみんなで仲良く送り続けるということで、
戦いの相手の「天使」も可憐な少女だったりするわけです。
これは、中学の時は授業中ひたすらノートに漫画やイラストを描き続け、
高校の時も出席日数的に卒業が危うくなる程のサボり魔・遅刻魔だった僕にとっては、
何だかグッと来る設定だ。
もっと言えば、AB!に漂っている「ノリ」みたいなものは、
僕が中学生の頃に描いてた漫画に似ているし、似たり寄ったりなアホな男子達が
ワラワラダラダラしてる感じとか、高校時代より中学時代を思い出させる。
つまり、AB!は思いっきり「中二病」的作品で、そこにこそ僕は共振している(苦笑)。
この世界では真面目に授業なんか受けたら「消えてしまう」。
そんなものクソ食らえだと。これはある意味非常に痛快な設定だ。
だけどそれは永遠には続かない。遅かれ早かれそんな日常には終わりが来る。
その時は、自分自身の存在が消えるとき…。
と、確実にやって来る「旅の終わり」に気付きながら
見て見ぬ振りをしてやり過ごしているような、「夏休みの終わり」的な、
なんとも言えない切ない空気が、AB!には漂っている。
AB!は、生前に未練を残した者が、死を受入れて生まれ変わる、というような
魂の救剤みたいな単純なお話ではなく、
理不尽な死に方をしたことによって、生前に未練を残した者達が、
SSSでの日々を経験する中で、自らの「生」を再帰的に受入れ、
そのことによって真の「死」を向かえるという物語だと思う。
ーどうか、彼らが彼らの物語を終えられますように。
手を振って、見送れますように。よかったね、と。ー
批評 |22:22 |コメント (0)
/Oct 11, 2010
攻撃の形、曲の形
前々から思ってたけど、サッカーの試合の流れと曲作りって似ている。。
ディフェンスラインでボール回しとか低い位置でボールをキープしてるときは、
どんな曲が良いかな〜ってアイデアを練っている状態。
そこから、中盤にボールが入って周りが動き出すときは、
こんな曲にしようって方向性を定めた状態。
でも、上手くいかなくて、バックパスしちゃったりする。
曲作りでも、ちょっとやってみたら、あっ、これは違った…って、
また考え直すような状態。
で、まあ相手のペナルティエリア付近や深いサイドまでボールは運べるけど、
そこからが難しい。つまり攻めの形はわりと作れるけど、手詰まりになると。
曲作りも同じで、曲っぽい形なら簡単に作れるけど、
そこから、これは…!という魔法をかけるのは難しい。
で、また組み立て直したり、
場合によってはカウンターを食らってピンチになったりしつつ、
またペナルティエリア付近まで攻め上がって来るわけですが、、
そこからゴールするには、もう何回か「奇跡」が必要だ。
クロスを上げてゴール前の混戦からシュート、
一瞬の閃きによる決定的なスルーパスが通ってシュート、
サイドからペナルティエリアに切り込んで折り返しに中盤が飛び出してミドルシュート。
ようやくシュートを打ててもゴールするとは限らない。
こうして、いくつかの奇跡が重なってようやくゴールに至るわけだが、
曲作りもサッカーと同じで、曲の形が出来上がっても、
そこからあと2〜3回は奇跡を起こすか、偶然の幸運がなければ、
本当の意味での完成には至らない。
結局どんなにロジカルにゲームを組み立てて行ったとしても、
最後に奇跡を引き寄せるのは「意思」の力だったりする。
曲作りも然りで、だからどうやって自分の気持ちを持って行くのか、
持続させるのかという、心のコントロールが一番大事なわけだけど…
それが難しい!
そして、日本代表のFWも、僕の作曲能力も、肝心な場面でゴールが決まらない。
決定力不足の解消が長年のテーマなのであります…(苦笑)。
ちなみにこの話は、物作り全般に当てはめられると思います。
http://twitter.com/jsato_FLEET より。
雑感 |00:33 |コメント (0)
/Oct 29, 2010
FLEET3年振りの新曲「-ward」公開!、そして重要なお知らせ
「-ward」に寄せて
今更というか、ようやくというか、
3年ぶりに新しい曲を発表します。
だけど、その前に大事なお知らせを1つ。
池田雄一と、仲井朋子がFLEETから脱退することになりました。
FLEETは当面の間、僕、佐藤純一のソロユニットとして活動します。
一番の理由は、皆がそれぞれ、自分自身の音楽活動に集中する為です。
3人での活動は終了してしまいましたが、
彼らや僕の、これからを応援して頂けたら幸いです。
FLEETの物語は、
2005年にこのホームページ上で楽曲を公開したところから始まります。
ゼロ年代後半、情報やコミュニケーションを巡る環境が
驚異的な速度で変化して行く中、FLEETは何枚かの作品を発表し、
前作「REVIEW」から3年の月日が流れました。
そして10年代最初の年が終わろうしている今、
音楽を巡る状況も変化し、
このゲームをトゥルーエンドに導くにはどうすれば良いのか、
誰にも分からない厄介な局面を向かえている。
しかしだからこそ、
今や誰もがルールそのものを改変しうるこのゲームボードに、
僕はもう一度、プレイヤーとして上ってみようと思う。
それでも今、音楽を作る意味がきっとある。
そう信じて、3年間止まったままでいた物語を再び進めます。
「-ward」はその最初の1ページであり、
池田君と仲井さんが最後に参加したレコーディングで完成した
曲たちの1つでもあります。
世界は1つなんかじゃない。
僕たちを覆っているこの終わってしまった世界で、
「もう一つの可能性」に希望を託して。
この曲に関わってくれた人、
聴いてくれる全ての人に、感謝を捧げます。
佐藤 純一( FLEET )
2010年10月29日
Music,Vocal,Piano : 佐藤純一
Drum : 秋山隆彦 (downy,LOVES.,KAREN,fresh!)
Guitar : 池田雄一 , フタキダイスケ (トルネード竜巻)
Keyboard : 仲井朋子
Bass : 新井優人
Word : 加藤隆介
Mix : 益子樹 (ROVO / at FLOAT)
Recording : 岩谷啓士郎 , 田辺玄 (water water camel)
Mastering : 小池光夫(AST MASTERING STUDIOS)
Movie : 常橋岳志
報告 |07:54 |コメント (0)|トラックバック (0)
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